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あしあと

    一般検査

    • [公開日:2020年3月3日]
    • [更新日:2022年3月27日]
    • ID:216

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    検査紹介

    私たちの体の中での代謝に異常があると、尿や便などの性状に変化が見られます。これら尿や便を調べることで、腎臓をはじめ各臓器の異常などを知ることができます。

    一般検査では、尿、便、髄液、体腔液(胸水や腹水など)を対象に検査を行います。尿や便などは患者さんが痛みを伴わないで採取できる検体であるため、患者さんの体の状態を把握するスクリーニングとして有用な検査として活用されています。

    尿検査

    尿検査では、主に尿試験紙を使用して尿中の蛋白や糖などを測定する定性検査や、尿に排出された細胞や結晶などを調べる尿沈査(尿中有形成分)検査を行っています。

    尿定性検査

    尿定性検査は、尿中の化学的な成分(蛋白、ブドウ糖、潜血、ケトン体、ウロビリノーゲン、ビリルビン、亜硝酸塩、白血球、pH、比重)を試験紙法で測定し、腎機能や尿路系の疾患の有無を調べる検査で、全自動尿統合分析装置AU-4050を用い分析しています。

    尿中有形成分・尿沈査検査

    尿中有形成分・尿沈査検査は、尿中に出現する細胞成分や有形成分を分類し、腎・尿路系の炎症や損傷の程度を調べたり、すでに確認された腎・尿路系の病変に対する治療効果や薬剤の副作用判定についての情報収集の検査で、全自動尿統合分析装置AU-4050(フローサイトメトリー法による尿中有形成分定量測定)を用いて分析を行い、その結果からさらに詳しい検査が必要と判断した場合、臨床検査技師が顕微鏡で観察を行い最終的な結果を報告します。なお、尿沈査は、標準法に準じ非上皮細胞(血球類、大食細胞等)、各種上皮細胞、変形・ウイルス感染細胞、異形細胞、各種円柱、微生物・寄生虫、結晶等を分類します。

    全自動尿統合分析装置

    全自動尿統合分析装置の画像

    全自動尿統合分析装置 AU-4050

    全自動尿統合分析装置AU-4050では、非遠心尿を試料として、尿中有形成分の形態学的特徴をスキャッタグラム解析、画像解析などを用いて抽出して分類し、国際的な標準化に対応した定量性のある結果報告が可能となりました。

    尿沈査

    尿沈査の画像1

    尿沈査

    尿沈査の画像2
    尿沈査の画像3

    尿沈査は、尿を遠心分離機にかけ沈殿した固形成分(赤血球、白血球、上皮細胞、円柱等)の種類と量を顕微鏡で調べる検査です。

    便検査

    便検査では、大腸癌やポリープなどで見られる下部消化管の出血を調べる潜血検査や、腸管への寄生虫の感染を調べるために虫卵や虫体の有無を調べる検査を行っています。

    便潜血検査

    肉眼では判定できない便中のヒトヘモグロビンを免疫学的な方法(便潜血測定装置OCセンサーio)で検出して下部消化管の出血の有無を調べる検査です。人の血液に特異的に反応するので、事前の食事などの制限が必要ありません。特に大腸癌のスクリーニングを目的に集団検診で広く用いられ、連続して採便(2回法)することにより検出精度が向上します。

    便虫卵検査

    便中に排泄された回虫や蟯虫などの寄生虫卵の有無を顕微鏡で調べます。

    便虫卵検査の画像1

    便潜血測定装置OCセンサーio

    便虫卵検査の画像2

    虫卵

    免疫検査

    髄液検査

    髄液とは脳室、頭蓋内およびくも膜下腔に存在する水様透明の液体で中枢神経系の保護や代謝に重要な役割を果たしています。髄液検査では、髄液の外観や出現する細胞の種類や数、蛋白、糖などを調べることにより、髄膜炎や脳炎などの診断や治療効果判定に役立てます。

    髄液検査の画像1

    髄液外観

    髄液検査の画像2

    髄液細胞

    体腔液検査

    体腔液とは胸膜腔、腹膜腔など体内に貯留した液を指し、炎症、循環障害および腫瘍などの存在が強く疑われる場合に増量します。この体腔液が炎症に起因する滲出液なのか、非炎症性の成因によって貯留する漏出液なのかを判別するために外観、比重、蛋白、細胞数・分類、生化学、腫瘍マーカー等を調べます。

    体腔液検査の画像

    腹水細胞

    お問い合わせ

    南和広域医療企業団南奈良総合医療センター臨床検査部