リウマチ・運動器疾患センター
- [公開日:2020年3月3日]
- [更新日:2024年12月2日]
- ID:21
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概要
診療科紹介
センターの沿革
リウマチ・運動器疾患センターは、骨関節・筋肉・神経を中心とした整形外科疾患と関節リウマチに代表される膠原病疾患を統合的に診療し、さらにリハビリテーションも含めて運動器疾患全般を扱うセンターが必要であるとの目的で南奈良総合医療センター開設時から設置されています。
センターの診療内容
関節痛などの疼痛をきたす疾患としては変形性関節症、腱鞘炎、腱付着部炎などの整形外科疾患をはじめリウマチなどの膠原病性疾患など多岐にわたります。そのため診断・治療においてはそれらの疾患を統合的に診療するところが必須となります。また内科や眼科、皮膚科などにまたがる合併疾患を有することも多く、整形外科医や膠原病内科医、他科の医師が連携して診療を行います。さらに近年、関節リウマチ治療は、生物学的製剤などの新たな薬物療法の登場に伴い格段に進歩してきており、加えて、高いQOL(生活の質)を目指した手術療法も発展を続けています。より正確な疾患の評価、治療が求められるようになってきました。その一方で、治療法の発展に伴い併存疾患の管理や合併症の予防など、安全性に対する配慮も重要性を増してきていることから、より正確な疾患の評価、治療が求められるようになってきました。我々は、患者さんが病気に煩わされずに日常生活を送れるよう、看護師や薬剤師、リハビリテーション部門と連携し細やかなケアにあたっていきます。
当センターでは関節リウマチ・関節などの運動器疾患・膠原病を三本柱とし、それぞれの柱に習熟した専門家が治療を担当します。
対象となる方・疾病
運動器の腫脹や痛みをおこす整形外科関連および膠原病関連疾患
- 関節リウマチおよび関節リウマチ類縁疾患(リウマチ担当)
リウマチ性多発筋痛症、RS3PE症候群、成人発症スティル病、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎など - 運動器に疼痛をきたす疾患(関節・運動器疾患担当)
変形性関節症、結晶性関節炎(痛風、偽痛風など)、化膿性関節炎、腱鞘炎、腱の変性断裂、遺伝性血管性浮腫、線維筋痛症など - 膠原病
全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、全身性強皮症、多発性筋炎/皮膚筋炎、混合性結合組織病、ベーチェット病、多発血管炎性肉芽腫症、再発性多発軟骨炎、IgG4関連疾患、抗リン脂質抗体症候群など
診療をご希望の患者さんへ
現在他院にて診察を受けられている方は担当医より地域連携室を通じて診察予約を取得していただき、紹介状をご持参ください。疾患の診断には現在までの治療経過や検査結果が非常に重要な資料となることが多く、可能な限り診療情報を持参して頂くようお願いいたします。 他院へかかられていない場合は、当院整形外科・リウマチ運動器疾患センターにて毎日初診外来を設けておりますので診察時間内に受診ください。(病状により院内の他医師へ紹介を行う場合があります)
スタッフ紹介
医師名 水掫 貴満(もんどり たかみつ)
- 役職 リウマチ・運動器疾患センター長・リハビリ部部長兼務
- 担当 関節・運動器疾患(肩・肘関節担当)
- 資格・専門医
日本整形外科スポーツ認定医
日本整形外科リウマチ認定医
日本整形外科指導医
奈良県立医科大学臨床研修指導医
日本骨折治療学会評議員
日本肘関節学会評議員
奈良県立医科大学臨床教授
医学博士
- 一言メッセージ
肩・肘関節の診療を専門としております。リウマチ関節外科のみならず、内科(呼吸器、感染症、総合診療科、膠原病内科など)や理学療法科などと密に連携をとったチーム医療をリウマチ・運動器疾患センタースタッフ一丸となって診療させていただきます。
医師名 小畠 康宣(こばた やすのり)
- 役職 病院長
- 担当 関節リウマチ
- 資格・専門医
日本リウマチ学会専門医、指導医、評議員
日本リウマチ財団登録医
日本整形外科学会専門医・
日本整形外科認定リウマチ医,
日本手外科学会専門医、代議員
奈良県立医科大学臨床教授
医学博士
医師名 松岡 秀俊(まつおか ひでとし )
- 役職 非常勤医師 (奈良県立医科大学 総合診療科)
- 担当 関節リウマチ・膠原病
- 資格・専門医
総合内科専門医
日本リウマチ学会専門医
骨粗鬆症認定医
医師名 加藤 宜伸(かとう よしのぶ)
- 役職 整形外科部長
- 担当 脊椎外科担当
- 資格・専門医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会脊椎脊髄病医
脊椎脊髄外科専門医
日本脊椎脊髄病学会指導医
- 一言メッセージ
頸や腰などの脊椎疾患を専門として、診療にあたってまいりました。手足のしびれや動きにくさを生じうる頸椎疾患や、神経痛による下肢の痛みやしびれ、動きにくさの原因となる腰椎疾患などに対して、内服治療、神経ブロック注射、手術などの治療を行っています。南和地域の医療に貢献できるようにがんばりますので、よろしくお願い申し上げます。
医師名 東 由貴(ひがし ゆき)
- 役職 整形外科医員
- 担当 関節・運動器疾患(手・手関節外科担当)
- 資格・専門医
日本整形外科学会専門医
日本整形外科学会 学会員
日本手外科学会 学会員
- 一言メッセージ
患者さんの立場に立ち、寄り添った診療ができるように心掛けています。南和地域の医療に貢献できるように努めていきます。
医師名 三浦 佑介(みうら ゆうすけ)
- 役職 整形外科 医員
- 担当 関節・運動器疾患(股関節担当)
- 資格・専門医
日本整形外科学専門医
日本股関節外科学会 学会員
日本骨粗鬆症学会 学会員
中部日本整形外科・災害外科学会 学会員
- 一言メッセージ
リウマチを含め膠原病は、新しい薬が開発されています。
患者さんそれぞれに最も適切な治療を行えるように精進いたします。
医師名 辻村 啓輔(つじむら けいすけ)
- 役職 整形外科 医員
- 担当 関節・運動器疾患(肩・肘関節担当)
- 資格・専門医
日本整形外科学会 学会員
日本肩関節学会 学会員
日本肘関節学会 学会員
日本骨折治療学会 学会員
- 一言メッセージ
優しく丁寧な診療を心掛けています。南和地域の患者さんに、より良い医療を提供できるよう尽力します。
医師名 門野 邦彦(かどの くにひこ)
- 役職 整形外科 非常勤医師、五條病院 整形外科部長
- 担当 関節リウマチ・運動器疾患(足・足関節・小児担当)
- 資格・専門医
日本整形外科学会専門医
奈良県立医科大学臨床教授
リウマチ学会会員
医学博士
医師名 岩井 一紗(いわい かずさ)
- 役職 整形外科
- 担当 関節・運動器疾患(整形外科一般)
- 資格・専門医
日本整形外科学会学会員
中部日本整形外科・災害外科学会会員
医師名 倉田 慎平(くらた しんぺい)
- 役職 整形外科 非常勤医師、
- 担当 関節・運動器疾患(肩・肘関節担当)
- 資格・専門医
日本整形外科学会専門医
日本肩関節学会会員
医学博士
- 一言メッセージ
こんにちは。肩関節の専門家として働かせていただいております。
整形外科の治療を通して南和医療のサポートをできるように努力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
技師名 田中耕嗣
- 所属
リハビリテーション部(理学療法士)
技師名 桑田 藍子(くわた あいこ)
- 所属
看護部(整形外科外来担当看護師)
技師名 泉 和(いずみ のどか)
- 所属
看護部(化学療法室担当看護師)
取り組みと実績
関節リウマチ・膠原病について
リウマチ・膠原病性疾患は治療薬の進歩でめざましい治療成績の改善が見られており、従前のような難治性疾患ではなくなってきています。そのため早期診断・早期治療の必要性が強く強調されており、一刻も早い専門的診療の開始が必要とされます。しかしながら合併症対策を含めたリウマチ・膠原病疾患を統合的に診療する病院施設は奈良県内では未だ限られています。当センターでは南和地域の患者さんをはじめ、リウマチ・膠原病疾患でお困りの方を奈良県立医科大学附属病院リウマチセンターと連携しながら診療を行うことを取り組みとしています。
リウマチ性疾患は関節痛や関節腫脹にて発症し一般整形外科へ受診されることが多いのですが、疾患の鑑別には専門的経験を要することもあり、それらを整形外科ならびに膠原病内科をシームレスに診断・治療が可能なセンターによる診療が望ましいと考えられます。
当センターではリウマチ専門医である奈良県立医科大学総合診療内科の松岡医師(非常勤医師)と、小畠院長、水掫センター長を中心とした整形外科医師、理学療法ならびに化学療法担当看護師が多職種連携で診療を行っており、生物学的製剤などについてもほぼすべての薬剤を投与管理しています。また合併症管理で必須である呼吸器内科や感染症内科、循環器内科、眼科などの専門診療医も常勤配置されており連携し診療にあたっています。さらに24時間365日救急応需体制も相まって万全の体制で患者さんをお迎えできる体制となり、徐々に近隣の地域からご紹介頂いた患者さんが増加している現状です。
施設の実績
リウマチ運動器疾患センター(整形外科を含む)
令和5年度 実績
- 1日平均入院患者数 44.5人
- 1日平均外来患者数 93.9人
- 手術数 893件
- リウマチ膠原病疾患患者数 221名
お問い合わせ
南和広域医療企業団南奈良総合医療センター診療部リウマチ・運動器疾患センター