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あしあと

    産婦人科

    • [公開日:2020年3月3日]
    • [更新日:2023年6月30日]
    • ID:59

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    概要

    ごあいさつ

    南奈良総合医療センター産婦人科部長の藤本でございます。当科の診療は、産科と婦人科の2本柱から成り立っています。南和地域では医療施設の集約化や人口減少に伴い、産科診療施設が閉鎖されてきました。そのため、南和地域に在住の妊産婦様の安全性と利便性を向上させることが課題でした。この課題を克服するため、当科では奈良県立医科大学附属病院産科婦人科との間で周産期地域連携システムを立ち上げ、安全で質が高い産科医療を提供しています。また、婦人科がん(子宮頸がん)検診をさらに浸透させて、がんの早期発見と早期治療で南和地域のがん死亡率低下に貢献いたします。さらに、一般的な診療のみならず専門性の高い治療をとりいれ、南和地域だけでなく広く県内、県外の方々のお役に立てるような診療を行ってまいります。

    医療機関の先生方へ

    当科では、南和地域の産科および婦人科診療を、より良くしていきたいと考えております。日常診療の中でお困りの症例がございましたら、是非とも当科にご紹介ください。
    今後ともよろしくお願い申し上げます。

    南奈良総合医療センター 産婦人科藤本 佳克

    外来診察担当医

    外来診察担当医一覧表1
    時間帯別
    午前藤本
    婦人科一般
    藤本
    人間ドック
    婦人科一般
    妊婦健診
    藤本
    婦人科一般
    大西
    婦人科一般
    藤本
    人間ドック
    婦人科一般
    妊婦健診
    午後外来検査妊婦健診手術外来検査

    ※初診の方は、どの日に受診していただいても結構です。
    ※妊婦健診は火曜日と金曜日ですが、体調が悪い妊婦さんはいつでも受診してください。
    ※人間ドック等の婦人科診察がある場合、お待ち頂く場合があります。

    外来診察担当医一覧表2
    時間帯別
    午前助産師外来
    (予約制)
    午後助産師外来
    (予約制)
    新生児検診
    (小児科医)

    ※助産師外来は当センター産婦人科外来で行っています。
    ※奈良医大の助産師が担当します(完全予約制)。

    子宮脱、骨盤臓器脱について

    1.このような症状はありませんか?

    腟から何かが出てきている(違和感がある)、朝やお風呂ではもとに戻るのに、立ち仕事をした時や夕方になったらひどくなる、おしっこで気になる症状がでてきた(出にくくなった、何度もいくようになった、がまんができなくなった、もれるようになった)など・・・もしかすると、これは骨盤臓器脱が原因かもしれません。

    2.骨盤臓器脱とは?

    出産や重いものを持つような生活環境などが原因となって骨盤の底の支えが悪くなり、膀胱、子宮、直腸などが下がってしまう病気です。異物感や排尿の違和感などさまざまな不快な症状が出てくるために、日々悩んでおられる方々が大勢おられます。産婦人科外来にはこのような患者さんが多数受診されています。自分だけ・・?と思わずに気軽に相談にいらしてください。

    3.治療について

    骨盤臓器脱には、ペッサリー療法と手術療法があります。

    治療方法一覧表
    ペッサリー療法人工素材のリングを腟内に入れて、脱出しないようにする治療法です。
    3~4か月毎に受診していただき、異常がないか診察を行う必要はありますが、簡便で効果的な方法です。ただし、腟内のびらんや感染により、おりものや出血の原因となることがあります。
    手術療法根本的な治療法です。骨盤臓器脱には、腟式手術、腹腔鏡下手術などさまざまな術式があります。この中から、病状、年齢、持病の有無、患者さんの御要望などを総合的に評価して、術式を選択します。

    Q 骨盤臓器脱は必ず治療しないといけないのですか?

    A いいえ、そのようなことはありません。

    骨盤臓器脱は、違和感、不快感、排尿困難感などの症状によって日常生活の質(QOL:クオリティー・オブ・ライフ)を下げてしまうご病気です。しかし、一人一人の価値観が違うように、症状の感じ方、治療の希望は患者さんによってさまざまです。だから当科では、骨盤臓器脱だと診断しても、治療を受けるか受けないか、どのような治療を選ぶのかは患者さんご本人に選択していただきます。

    Q 骨盤臓器脱にならないようにする方法は?

    A 骨盤底筋体操と日常生活の工夫により、ある程度は予防が可能です。

    年令とともに多くの女性は骨盤底筋が少しずつ弱ってくるものです。日常生活動作も加わって症状がひどくなっていくのですが、生活に支障が出ないうちから予防を心がけたいですね。ご相談ください。

    スタッフ紹介

    医師名 藤本 佳克

    医師 藤本佳克の写真
    • 役職
      診療部長
    • 経歴
      平成8年 奈良県立医科大学卒業 産婦人科研修医
      平成9年 済生会奈良病院 産婦人科
      平成10年 大阪府立羽曳野病院 産婦人科
      平成12年 奈良県立医科大学附属病院 産婦人科
      平成16年 岡波総合病院 産婦人科 医長
      平成18年 大和郡山病院 産婦人科 医長
      令和元年より現職
    • 資格・専門医など
      日本産科婦人科学学会指導医・専門医、母体保護法指定医
    • 所属学会
      日本産科婦人科学会
      日本癌治療学会
      日本婦人科内視鏡学会
      日本周産期・新生児学会
      日本産婦人科新生児血液学会
      日本産科婦人科遺伝診療学会

    医師名 大西 俊介

    • 役職
      非常勤医師
    • 経歴
      平成24年 琉球大学医学部卒業
      平成24年 奈良県立医科大学 臨床研修医
      平成26年 奈良県立医科大学 産婦人科専攻医
      平成27年 大和郡山病院 産婦人科
      平成29年 奈良県立医科大学 産婦人科
      平成30年 大和高田市立病院 産婦人科
      平成31年 奈良県立医科大学 産婦人科資格・専門医など日本産科婦人科学会専門医母体保護法指定医

    産科診療について

    当科の特徴

    • 当科では南和地域にお住まいの妊産婦さんのご要望にお応えするために、妊婦健診を行っています。
    • 「周産期地域連携システム」南奈良総合医療センターでは分娩を取り扱っておりませんが、当科で妊婦健診を受けて、奈良県立医科大学附属病院(奈良医大病院)のメディカルバースセンター(あるいは産科病棟)で安全でより良い出産をしていただく「周産期地域連携システム」を立ち上げました。この「周産期地域連携システム」により奈良医大と南奈良総合医療センターの医師、助産師がオンラインで患者さんのカルテを共有して診療することができるようになりました。こうして、南和地区に“奈良医大病院の産科外来診療室”が誕生しました。
    • 患者さんにとって、南奈良総合医療センターと奈良医大病院の両方が“かかりつけ病院”となります。
    • 遠方で“里帰り出産”される方の健診も行っています。

    産科Q&A

    Q1 南奈良総合医療センターの産婦人科を受診したいのですが、どうしたらよいですか?

    A1「妊娠しているかもしれない」と思われましたら、まず月曜日~金曜日の外来を受診してください。紹介状は不要です。

    他の施設ですでに診察を受けておられる場合には、担当の先生に、(1)妊娠の経過がわかる診療情報提供書(紹介状)の発行と、(2)当科の予約(地域連携予約枠)をお願いしてください。

    Q2 妊婦健診は何曜日にありますか?

    A2 火曜日および金曜日に行っています。

    初診で来院される場合は何曜日でもかまいません。

    Q3 現在奈良医大病院で妊婦健診を受けています。家から近いので、これから南奈良総合医療センターで健診を受けたいのですが、妊娠の途中からでも大丈夫ですか?

    A3 大丈夫です。

    医大と同じ電子カルテを用いることでこれまでの妊娠経過がわかりますので、引き続き医大と同様の健診をうけていただけます。
    お近くにお住まいの方は、どんどん南奈良総合医療センターをご活用ください。

    Q4「メディカルバースセンター」ってなんですか?

    A4 奈良医大病院内にある、助産師が中心となってスムーズでかつ安全な出産を行う施設です。

    メディカルバースセンター(MBC)で出産予定の方は、医師の診察とMBC専属の助産師による助産師外来を交互に受診していただきます。
    ※奈良医大病院では、順調な経過の妊婦さんは、原則バースセンターで出産していただくシステムになっています。

    Q5 メディカルバースセンターの助産師外来は、奈良医大病院にしかないのですか?

    A5 いいえ。毎週火曜日にMBCの助産師が、南奈良総合医療センターの産婦人科で助産師外来(予約制)を行っています。

    Q6 メディカルバースセンターの出産には、医師は立ち会わないのですか?

    A6 “良いお産”をしていただけますように、助産師が中心となってサポートします。

    異常が起こった場合には、もちろん速やかに医師が対応しますのでご安心ください。

    Q7 持病があって内科を受診していますが、メディカルバースセンターで出産できますか?

    A7 奈良医大産婦人科で独自に定められたMBC出産の基準があります。

    ただし、持病があってもバースセンターでの出産が可能な場合もあります。詳しくは、担当医にご相談ください。
    MBCの基準をクリアしていない場合は、奈良医大病院産科病棟での出産となります。

    Q8 奈良医大病院の分娩施設を見学することはできますか?

    A8 奈良医大病院でご出産される場合、妊娠の初期に一度奈良医大病院を受診し、分娩の予約とMBCを含めたシステムの説明をうけていただきます。

    その際に、分娩施設を見学できます。
    ※平成28年秋、奈良県立医大病院に新しい産婦人科病棟がオープンしました。

    Q9 夜間や休日に体調が悪い場合や相談したいことがある時、どのようにしたら良いですか?

    A9 時間外の受診やお問い合わせについては、奈良医大病院産科婦人科が対応いたします。

    若干遠方に受診していただくことなりご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします。「地域連携システム」により、南奈良総合医療センターでの診察内容が奈良医大病院でもわかりますので御安心ください。

    奈良県立医科大学附属病院:0744-22-3051

    Q10 出産の直前まで南奈良総合医療センターで健診を受けられるのですか?

    A10 産科カルテを共有していますので、分娩の直前まで当センターで妊婦健診を受診して頂くことができます。

    ただし、妊娠の経過によっては医師あるいは助産師が少し早い時期から奈良医大病院で健診をして頂くように指示する場合があります。

    Q11 臨月で陣痛がきたらどうしたらよいですか?

    A11 分娩は医大で行いますので、どんどん痛みが強くなったり、破水(水のようなおりもの)したかな、と思われましたら、まず奈良医大病院に連絡してください。

    日中でしたら、南奈良総合医療センターまでご連絡いただいても構いません。

    Q12 産後健診は行っているのですか?

    A12 医大で出産された方の産後健診を当センターで行っています(医大以外で出産された方の産後健診はお受けできませんのでご了承ください)。

    また、新生児の健診については当センター小児科医が担当します(火曜日午後から・予約制)。

    Q13 実家の近くで出産を考えていますが、南奈良総合医療センターで妊婦健診を受けられますか?

    A13 里帰り出産(帰省分娩)される場合の妊婦健診も行っています。

    妊娠が確認できた時点で、(1)分娩を希望する施設を受診して分娩予約をお取りいただき、(2)担当の先生に南奈良総合医療センターで妊婦健診を受けることをお伝えください。

    婦人科診療について

    当科の特徴

    • 当科では、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症など良性疾患、婦人科特有の感染症や女性のライフサイクル(幼小時から老年期まで)の中でおこるさまざまなトラブルを解決するための診療を行っています。
    • 腹腔鏡手術、腟式手術、子宮鏡手術を積極的に採り入れて、低侵襲な(患者さんへの負担を減らす)治療をめざしています。
    • 婦人科の悪性疾患(子宮がん、卵巣がんなど)の治療には多くの医療スタッフの力(マンパワー)が必要です。
      従って、手術など大がかりな治療が必要な場合は、県内で最も高度な医療を提供できる奈良医大病院へご紹介させていただきます。治療後の定期検診等は当院でも可能です。
    • 南和地域の子宮がん(子宮頸がん)検診の更なる普及に努めます。

    婦人科Q&A

    Q1 人間ドックで卵巣嚢腫があると言われました。どうしたらよいですか?

    A1 健康診断の結果、“子宮筋腫や卵巣嚢腫の疑いがある”などの検査結果が届くことがあります。そのような場合には、まず当科を受診されることをお勧めします。

    超音波検査、CT検査、MRI検査、血液検査、そしてお困りの(気になっている)症状などを総合的に評価して、治療方針を提案いたします。

    Q2 生理の量が多くて、それに生理痛がひどくて困っています。

    A2 子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などのご病気が、生理の量が多い(月経過多)、または生理痛がひどい(月経困難症)といった症状の原因になっていることがあります。

    手術が必要になることもありますが、LEP製剤(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)、黄体ホルモン製剤などの内服薬や、黄体ホルモンを放出する子宮内リング(ミレーナⓇ)などによって症状の改善が期待できますのでご相談ください。

    Q3 生理が不順で、少しずつ出血がつづくことがあります。いままであまり気にしていなかったのですが、受診した方がよいですか?

    A3 不正出血がおこる原因はさまざまです。内分泌(女性ホルモン)異常が原因になる場合もありますが、まずは子宮の検査(細胞診)を強くお勧めします。

    また、異常がなかったとしても、定期的に子宮がん検診を続けられることは非常に大事です。

    Q4 避妊用のピルは処方していただけますか?

    A4 処方しています。自費診療となります。

    また、避妊に失敗した場合などの緊急避妊(モーニングアフターピル)や月経移動(生理をずらす)についてもご相談ください(いずれも自費)。

    Q5 内科で子宮筋腫があるといわれておどろいて受診しました。すぐ手術が必要ですか?

    A5 子宮筋腫は閉経前の女性に多く見られる(20~30%といわれています)良性の腫瘍です。子宮筋腫があるからといって、急いで手術しなければならないわけではありません。

    まず、超音波検査(エコー検査)、MRI検査、血液検査等で大きさや悪性腫瘍の可能性がないかなどを評価します。そして、月経過多(貧血)や月経困難症(痛みのコントロール)などの症状を考慮して、手術を行う必要があるかどうかを判断します。

    Q6 卵巣嚢腫で手術が必要と言われています。腹腔鏡の手術はできますか?

    A6 卵巣嚢腫の場合、まず画像検査や血液検査などで悪性の腫瘍の可能性があるかどうかを調べます。良性である可能性が高ければ、できるだけ腹腔鏡での手術を行います。

    ただし、非常に大きな腫瘍の場合には、安全性を考慮して開腹手術を行います。当科では、卵巣嚢腫以外に、子宮筋腫などについても低侵襲な腹腔鏡手術や腟式手術を積極的にとり入れます。

    Q7 現在49歳です。最近すごく汗が出たり、頭がかーっとのぼせたりします。それから気分が滅入ってしまっています。更年期かと思い心配です。治療が必要ですか?

    A7 おっしゃるように更年期症状だと思われます。ただ、更年期症状には個人差がありますので、必ず治療が必要というわけではありません。

    もしお困りの場合には、漢方療法やホルモン補充療法(HRT:女性ホルモン剤)がありますのでご相談ください。

    Q8 子宮がん検診を受けられますか?

    A8 受けられます。ただし、市町村のクーポン券を使用される場合は、事前手続きが必要です。

    また、市町村ごとに手続きの方法が異なりますので、お住まいの役場に問い合わせてください。また、当科での受診を御希望の場合、産婦人科受付にご連絡いただきましたら、比較的空いている日をご案内いたします。

    外来担当医表

    詳しくは外来担当医表のページをご覧ください。

    お問い合わせ

    南和広域医療企業団南奈良総合医療センター診療部産婦人科