臨床検査
- [公開日:2019年4月1日]
- [更新日:2022年3月27日]
- ID:290
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概要
業務内容
臨床検査は患者さんの病状を正しく診断するため、治療方針の決定やその効果を知るために重要な役割を担っています。
この臨床検査を通して診療の支援を行う部門が臨床検査部です。業務は大きく分けて2種類あり、血液や尿などのヒトから採取された検体を分析し、疾病の診断や治療効果などを知るための客観的なデータを提供する検体検査と、ヒトの微細な電気信号を捉える電気生理検査や超音波診断装置を用いて臓器・組織の大きさ、形、血流などを計測する画像検査を行う生理機能検査を実施しています。また、当院で検査を実施していない項目は、南奈良総合医療センターへ検体を搬送し結果を報告する体制をとっています。外部委託検査についても南奈良総合医療センターで一括処理し迅速な結果報告を提供します。
検体検査
生化学・免疫検査
肝機能・腎機能等、各臓器の働きに関係する酵素や脂質検査・糖尿病検査など、血液を用いて分析測定しています。その他、甲状腺ホルモン・感染症検査等の検査も行っています。また、精度・迅速性の高い分析機器を導入し患者さんの待ち時間短縮も図っています。
血液・凝固検査
血液中の赤血球数・白血球数・血小板数や形態を調べます。貧血や白血病などの血液疾患から全身性疾患のスクリーニング検査として実施される基本的な血液検査や出血を止める能力を調べる凝固検査を行っています。凝固検査は血液を固まりにくくする薬を服用している場合にも薬の効果を確認するために調べます。
一般検査
一般検査では、尿を中心に便などの性状検査、顕微鏡検査を行っています。尿中の赤血球、白血球などの細胞や細菌などを分析します。尿は体に負担を掛けることなく採取出来て、体の状態を知る上で最も有効な検査です。
迅速微生物検査
インフルエンザ・ノロウイルス等の迅速検査を行い速やかな治療へ対応しています
血液ガス検査
血液中の酸素・二酸化炭素の量およびpH等の値を検査します。
生理機能検査
心電図検査
心臓の動きを電気的に測定して記録するのが心電図検査です。狭心症などの虚血性心疾患、心肥大などの心筋疾患、および不整脈などの循環器疾患の診断に不可欠な検査です。検査は痛みもなく数分で終了します。
超音波検査(金曜日午前中)
超音波(耳に聞こえない高い音)を体内に入射させて、臓器から反射してくる音を映像として表示する検査です。臓器の形や働き、血液の流れなどを調べることができます。検査部位は、心臓・腹部などです。検査部位により、食事制限などの注意事項があります。
採血室
臨床検査技師が外来患者さんの採血業務を行い、患者さんに負担を掛けない、安心で安全な採血を心掛けています。採血後は迅速に検査結果を出せるように努めています。採血に関するご希望や不安のある患者さんは、遠慮なくスタッフにご相談ください。
患者さんへ
- 地域の皆さんにいつでも安心、安全、快適な医療環境を提供するよう心がけます。
- 正確で迅速な検査結果報告をします。
- 学術活動を積極的に行い知識・技術の向上はもとより、人間性も高めるよう努力します。
- 院内感染対策委員会、感染対策合同カンファレンスを通じて情報共有を図り感染予防対策には特に力を入れます。
- 今後、在宅医療、地域包括ケアシステムに対し貢献できる臨床検査技師を目指します。
臨床検査という領域で人命を預かっている、診療を担っているという意識で、組織一丸となって職務に当たります。
また、検査について、ご質問、ご不明な点などがございましたらいつでもお気軽にご相談ください。
スタッフ
- 臨床検査技師:2名
お問い合わせ
南和広域医療企業団五條病院診療支援部臨床検査