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あしあと

    歯科口腔外科

    • [公開日:2020年3月3日]
    • [更新日:2024年1月12日]
    • ID:89

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    概要

    診療科紹介

    お口やアゴ、顔面に発生する病気にはさまざまなものがあります。そしてそれらは近年生活習慣病や寿命など、全身にも大きく関連している事が常識となりつつあります。南奈良総合医療センター歯科口腔外科は南和医療圏における口腔外科的疾患の診療、治療を担う唯一の診療科として新たに発足します。歯科口腔外科とは主に口腔内(歯・歯肉・舌・口腔粘膜)に発生した一般歯科医院で対応困難な疾患のほか、口腔癌や上顎、下顎、顔面の外傷、骨の疾患、顎関節症、鑑別が困難な口腔疾患の治療を行う診療科です。より特殊な疾患や、専門性の高い高度な治療が必要な疾患に関しては、奈良県立医科大学口腔外科と密な連携をとり治療にあたります。患者さま一人ひとりに「安心・安全」な歯科口腔外科医療を提供することを基本理念とし、丁寧な説明・診察を目指します。また、クリーンな治療環境を提供できるように院内感染予防対策に力を入れてまいります。

    患者の皆さまへ

    南奈良総合医療センター歯科口腔外科はバリアフリー化、清潔な診療環境による医療を提供できるよう心がけております。お口やアゴなどにお悩みがありましたら、是非かかりつけ歯科医に相談していただき、必要であれば紹介状をご準備のうえ、お気軽に当科受診をしていただければと思います。生活習慣病など全身疾患により、治療に不安を抱える患者さまにおいても、安心していただけるよう心がけてまいります。

    地域の医療機関の皆さまへ

    南和医療圏における医療機関との病診連携を重視して治療を行う所存です。ご不安に感じる症状、診断や治療において判断に迷う症例がございましたら、重症度にかかわらずご紹介ください。診断のうえ急性症状が改善しましたら、一般歯科治療はご紹介いただきました先生のもとへ、戻って頂くよう密接な連携を図りたいと存じます。一般歯科治療設備も準備しておりますので、患者さまの持病などによる「ハイリスク歯科治療」にも対応させていただきます。また、歯科医院受診中の患者さまが突然の怪我、病気により止むなく当組合の関連各病院へ入院された場合にも応急処置で対応させていただきます。かかりつけ歯科の先生方と協力のもと患者さまを守って行くようなシステム作りを準備しております。南奈良総合医療センターには多くの医科診療科が併設されております。地域における医科歯科連携の橋渡しの役割を担い、かかりつけ歯科医の先生方におかれましては、安心して日々の臨床に打ち込んでいただけるよう窓口としてご活用して頂ければ幸いです。

    対象となる症状・疾患

    • 抜歯
      親知らずなどの一般診療所では対応困難な智歯抜歯や、難抜歯を必要に応じて歯科用CTや生体モニターを併用して抜歯します。
    • 口腔周囲の炎症
      口腔内の急性炎症、膿瘍形成、顎骨骨髄炎、歯性上顎洞炎などに対して消炎処置を行います。重症例では入院が必要となる場合があります。
    • 外傷
      事故や転倒による顎骨の骨折、口腔周囲の裂傷、歯牙損傷などを整復治療などにより治療します。
    • のう胞性疾患
      顎骨内や、口腔粘膜に袋状の病変ができる場合があります。病変部を取り出す摘出処置にて治療します。
    • 口腔内の腫瘍性疾患
      顎骨や口腔周囲にできた出来物を、必要に応じて検査・診断し摘出・切除します。重症症例や悪性腫瘍の場合、適切に専門的医療機関と連携し治療にあたります。
    • 顎関節症
      口が開きにくい、顎の関節が痛い、音がなるなど顎関節疾患に対して保存的療法を中心に対応します。
    • 口腔粘膜疾患
      口内炎、口腔カンジダ症、白板症などさまざまな粘膜疾患を診断し、薬物療法や、外科療法で治療します。
    • 口腔乾燥症・味覚異常
      全身的疾患、高齢化に伴う口腔機能の低下、内服薬の薬物療法の多様化などにより急増しています。薬物療法や対症療法により治療します。
    • 口腔心身症
      近年のストレス社会の影響や、更年期障害の症状の一つとして舌痛症をはじめ、診断の難しいさまざまな不定愁訴を抱えた患者さまが増加しています。漢方医学などの東洋医学も治療の選択肢になります。

    スタッフ紹介

    医師名 杉浦 勉

    • 役職
      口腔外科 部長
    • 専門領域
      口腔外科一般、顎顔面外傷、歯科インプラント
    • 資格・専門医など
      医学博士
      奈良県立医科大学 臨床准教授
      日本口腔外科学会 口腔外科専門医
      日本口腔科学会 認定医

    医師名 柳生 貴裕

    • 役職
      非常勤医師
    • 専門領域
      口腔癌、口腔病理、口腔粘膜疾患、再生医療
    • 資格・専門医など
      日本口腔外科学会専門医・指導医
      国際口腔顎顔面外科専門医(Fellow of the International Board for the Certification of Specialists in Oral and Maxillofacial Surgery)
      日本病理学会口腔病理専門医・指導医
      日本病理学会分子病理専門医(口腔)
      日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)
      日本口腔科学会認定医・指導医
      歯科医師臨床研修指導歯科医
      死体解剖資格

    技師名 吉田 尚美

    • 職種
      歯科衛生士

    技師名 古川 理沙

    • 職種
      歯科衛生士

    技師名 瓜阪 良美

    • 職種
      歯科衛生士

    歯科口腔外科外来診療室の設備

    歯科ユニットウォーターライン除菌装置

    歯科ユニットウォーターライン除菌装置のイラスト

    外来診療室にある歯科治療台(ユニット)の水配管内に発生する細菌の繁殖を抑え、治療環境を清潔に保つためのシステムを導入しております。人と自然に優しい電解中性機能水をユニットチェアに供給しており、治療する水は常に衛生的な状態で保たれております。

    歯科用口腔外バキューム装置

    歯科用口腔外バキューム装置の写真

    歯科治療処置を行っている時に、目に見えないほどの細かな飛沫や粉塵などが空気中に飛び散ることがあります。口腔外バキュームは、このさまざまな細菌汚染物質をすばやく確実に捕集し、患者さまの顔にかかったり吸い込んだりすることを防ぎ、安全かつ安心して治療を受けて頂くための、クリーンな空間環境を維持します。

    歯科用CT装置

    歯科用CT装置の写真

    『安全、安心』で正確な治療のために、歯科用3次元CTを導入しております。これまでの2次元エックス線写真撮影とは異なり、3次元での診断が可能になり、今まで見えなかった部分が精密・立体的に見えるようになります。従来のエックス線撮影と比べると、低被爆で患者さまへの負担も軽減できることと、デジタル化により直感的に目で見て分かりやすい説明が可能になりますので、より納得受けていただけるような治療環境を整えております。

    歯科口腔外科外来診療室の特徴

    院内感染対策の徹底(標準予防策の徹底)

    安心して歯科医療を受けていただけるように、外来や医療スタッフにおける感染対策を実施しております。これは患者さん同士、患者さん-医療スタッフ間の細菌やウイルス感染予防に重要なことで、常に検討し全力で努めています。

    1. 使用する外科器具や、治療機械は患者さんごとに滅菌済みのもの物を使用しています。
    2. 清潔区域、不潔区域の区別を明確にし、診療室における目に見えない細菌の拡散を防止しています。
    3. 出血を伴う処置や、唾液や水などが飛散しやすい処置時はフェイスガードなどの防護具を使用させていただきます。
    4. 入れ歯の調整などの切削物診療室内飛散に対して、吸引機を使用し防止しています(口腔外バキューム)。
    5. 歯科治療台の給水路に、雑菌が繁殖しないように対策をしています(歯科ユニットウォーターライン除菌装置)。
    6. 滅菌出来ないものに関しては、適切な消毒の実施、ディスポーザブル製品の使用を推奨しています。
    7. 感染対策におけるスタッフ教育を徹底しています。

    ベッドでも入室可能なバリアフリー設計

    当院の歯科口腔外科診察室は、患者さんが四肢の不自由などにより治療のハンデとならないよう、どのような状態であっても診察室での高水準な歯科治療を提供できるように、診療台や診察室の配置を工夫しています。これにより車椅子はもちろんのこと、ストレッチャーや病棟ベッドでの入室が可能となり、バリアフリー設計を実現しています。

    車椅子で入室している様子
    ベッドで入室している様子

    取り組みと実績

    チーム医療への貢献

    急性期における術後肺炎・誤嚥性肺炎予防のための周術期口腔機能管理、療養期における長期療養に対する誤嚥性肺炎の予防のための口腔ケア、栄養サポートチーム(NST)活動を通して、口腔機能の維持・リハビリテーションに対し、他職種連携のチーム医療に貢献します。また、歯科口腔外科として、救急センターへ顎顔面外傷の治療に貢献します。

    臨床研究・業績(研究会、学会、講演)

    2017年度

    学会

    1. 「当院糖尿病センターにおけるチーム医療連携の新たな試み
      -重度糖尿病患者における歯科個別検診の有用性-」
      第56回全国自治体病院学会
      演者:前田雅彦、下岡真由美、古川理沙、吉田尚美、藤木健吾、川野貴弘、桐田忠昭.
      平成29年10月19日. 幕張メッセ.
    2. 「糖尿病教育入院プログラムにおける歯科専門職によるチーム医療介入の必要性」
      第54回日本糖尿病学会近畿地方会
      演者:前田雅彦、下岡真由美、古川理沙、吉田尚美、藤木健吾、川野貴弘、桐田忠昭.
      平成29年11月11日 大阪国際会議場

    講演

    1. 発表者 前田雅彦
      勉強会講師「看護師に知ってほしい口腔機能」
      糖尿病部会看護部主催勉強会
      平成29年9月28日 南奈良総合医療センター大会議室
    2. 発表者 前田雅彦
      市民講座「食べることは命を守ること~噛んで食べることを大切に~」
      健康出前講座「五條市老人クラブ連合会」
      平成29年11月7日 老人憩いの家
    3. 発表者 前田雅彦
      教育講演「歯科口腔外科開設1年を迎えて考える医科歯科連携・病診連携の重要性」
      第2回南奈良医科歯科連携研修会
      平成29年11月30日 南奈良総合医療センター大会議室

    2016年度

    学会

    1. 「動き始めた南和地域公立病院新体制」
      第15回奈良臨床歯科医学大会
      演者:前田雅彦、桐田忠昭. 平成28年11月13日. 奈良県歯科医師会館

    講演

    1. 発表者 前田雅彦
      教育講演「高齢化社会を迎えて重要になるオーラルマネジメント~口腔ケアから口腔管理~」
      第1回南奈良医科歯科連携研修会
      平成28年6月30日 南奈良総合医療センター大会議室
    2. 発表者 前田雅彦
      教育講演「南和医療圏地域包括ケアにおける歯科口腔外科の役割」
      歯科衛生士連絡会事業検討会
      平成28年9月8日 南奈良総合医療センター看護学校会議室
    3. 発表者 前田雅彦
      市民講座「糖尿病と歯周病、そして食べること。」
      第2回糖尿病教室
      平成28年10月12日 南奈良総合医療センター大会議室
    4. 発表者 前田雅彦
      勉強会講師「糖尿病と歯周病‐医療従事者が知るべき新常識‐」
      糖尿病部会主催糖尿病勉強会
      平成29年1月27日 南奈良総合医療センター大会議
    5. 発表者 前田雅彦
      教育講演「南奈良総合医療センター歯科口腔外科における感染対策の取り組み」
      第4回感染対策講習会
      平成29年2月9日 奈良県歯科医師会館
    6. 発表者 前田雅彦
      勉強会講師「口腔機能の再確認~歯科で支えるチーム医療~」
      NST主催第4回NST勉強会
      平成29年1月11日 南奈良総合医療センター大会議室
    7. 発表者 前田雅彦
      教育講演「フレイルに立ち向かうために重要な多職種連携~地域包括ケアで必要な歯科医療と知識の共有~」
      南和地域多職種連携研修会
      平成29年2月15日 南奈良総合医療センター大会議室
    8. 発表者 前田雅彦
      教育講演「地域における誤嚥や誤嚥性肺炎の予防の取り組みの大切さ」
      吉野町口腔ケア推進会議
      平成29年3月22日 健やか1番館保険指導室
    9. 発表者 前田雅彦
      研修講演「糖尿病療養指導に必要な口腔管理
      ~歯科個別指導の経験から考える口腔観察の重要性~」
      第13期奈良糖尿病療養指導研修会
      平成29年3月25日 かしはら万葉ホール

    外来担当医表

    詳しくは外来担当医表のページをご覧ください。

    お問い合わせ

    南和広域医療企業団南奈良総合医療センター診療部歯科口腔外科