南奈良総合医療センター

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南和広域医療 企業団

産婦人科

  • 概要
  • 産科診療について
  • 婦人科診療について

ごあいさつ

南奈良総合医療センター産婦人科部長の春田でございます。当科の診療は、産科と婦人科の2本柱から成り立っています。南和地域では医療施設の集約化や人口減少に伴い、産科診療施設が閉鎖されてきました。そのため、南和地域に在住の妊産婦様の安全性と利便性を向上させることが課題でした。この課題を克服するため、当科では奈良県立医科大学附属病院産科婦人科との間で周産期地域連携システムを立ち上げ、安全で質が高い産科医療を提供いたします。また、婦人科がん(子宮頸がん)検診をさらに浸透させて、がんの早期発見と早期治療で南和地域のがん死亡率低下に貢献いたします。さらに、一般的な診療のみならず専門性の高い治療をとりいれ、南和地域のみならず広く県内、県外の方々のお役に立てるような診療を行う所存です。

医療機関の先生方へ

当科では、南和地域の産科および婦人科診療を、より良くしていきたいと考えております。日常診療の中でお困りの症例がございましたら、是非とも当科にご紹介ください。
私は、亀田メディカルセンターでの経験を活かし、奈良県立医科大学産科婦人科学教室において骨盤臓器脱(ウロギネコロジー)の診療を担当しておりました。当科におきましても、骨盤臓器脱(性器脱)専門外来を開設し、より専門性の高い治療を目指していく所存です。月曜日および水曜日の午後に地域連携枠での予約ができますので、ご活用いただけいれば幸いに存じます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

奈良総合医療センター 産婦人科
春田 祥治
 

外来診察担当医

時間帯別
午前 春田 春田 春田 吉元 春田
婦人科一般 妊婦健診
婦人科一般
婦人科一般 婦人科一般 人間ドック
妊婦健診
婦人科一般
午後 春田 春田 春田 手術 春田
骨盤臓器脱(予約制)
手術
妊婦健診
外来検査
骨盤臓器脱(予約制) 外来検査

※初診の方は、どの日に受診していただいても結構です。
※妊婦健診は火曜日と金曜日ですが、体調が悪い妊婦さんはいつでも受診して下さい。
※人間ドック等の婦人科診察がある場合、お待ち頂く場合があります。
※骨盤臓器脱外来は完全予約制です(地域連携枠各1枠ずつ)。

時間帯別
午前   助産師外来(予約制)      
午後   助産師外来(予約制)
新生児検診(小児科医)
     

※助産師外来は当センター産婦人科外来で行っています。
※奈良医大の助産師が担当します(完全予約制)。

骨盤臓器脱(性器脱)専門外来について

1. このような症状はありませんか?

腟から何かが出てきている(違和感がある)、朝やお風呂ではもとに戻るのに、立ち仕事をした時や夕方になったらひどくなる、おしっこで気になること症状がでてきた(出にくくなった、何度もいくようになった、がまんができなくなった、もれるようになった)など・・・もしかすると、これは骨盤臓器脱(性器脱)が原因かもしれません。

2. 骨盤臓器脱とは?

出産や重いものを持つような生活環境などが原因となって骨盤の底の支えが悪くなり、膀胱、子宮、直腸などが下がってしまう病気です。異物感や排尿の違和感などさまざまな不快な症状が出てくるために、日々悩んでおられる方々が大勢おられます。

3. 専門外来について

南奈良総合医療センター産婦人科では、骨盤臓器脱のための専門外来を始めました。この専門外来で説明を聞いていただき、納得して治療法を選んでいただきたいと思います。説明や診察の十分なお時間をお取りするために、完全予約制としています(月曜日午後および水曜日午後)。

4. はじめて受診される方へ

専門外来以外の日に受診された場合は、まず婦人科の一般的な診察を行います。そして御希望があれば専門外来の予約をお取りいたします。また、かかりつけの病院(婦人科以外でも構いません)の先生にご相談いただければ、直接専門外来の予約をお取りいただけます。

5. 治療について

骨番臓器脱には、ペッサリー療法と手術療法があります。

ペッサリー療法 人工素材のリングを腟内に入れて、脱出しないようにする治療法です。
3~4か月毎に受診していただき、異常がないか診察を行う必要はありますが、簡便で効果的な方法です。ただし、腟内のびらんや感染により、おりものや出血の原因となることがあります。
手術療法 根本的な治療法です。骨盤臓器脱には、腟式手術、腹腔鏡下手術、人工素材(メッシュ)を用いる手術など様々な術式があります。この中から、病状、年齢、持病の有無、患者様の御要望などを総合的に評価して、術式を選択します。
Q 骨盤臓器脱は必ず治療しないといけないのですか?
A いいえ、そのようなことはありません。

骨盤臓器脱は、違和感、不快感、排尿困難感などの症状によって日常生活の質(QOL:クオリティー・オブ・ライフ)を下げてしまうご病気です。しかし、一人一人の価値観が違うように、症状の感じ方、治療の希望は患者様によって様々です。だから当科では、骨盤臓器脱だと診断しても、治療をうけるか受けないか、どのような治療を選ぶのかは患者様ご本人に選択していただきます。

スタッフ紹介

医師名 春田 祥治
役職 診療部長
経歴

奈良県奈良市出身
平成11年 奈良県立医科大学卒業
平成11年 奈良県立医科大学産科婦人科学教室入局
      奈良県立医科大学附属病院 研修医
平成12年 東大阪市立総合病院 産婦人科 研究医師(研修医)
平成13年 市立柏原病院 産婦人科 医員
平成14年 奈良県立医科大学 産科婦人科学教室 非常勤医師
平成18年 奈良県立医科大学 産科婦人科学教室 医員
平成20年 奈良県立医科大学 産科婦人科学教室 助教
平成21年 亀田メディカルセンター ウロギネコロジーセンター フェロー
平成22年 奈良県立医科大学 産科婦人科学教室 助教
平成28年 4月より現職

資格・専門医など

医学博士 
日本産科婦人科学学会指導医・専門医
日本女性医学会認定医
母体保護法指定医

興味のある分野

女性骨盤底再建(ウロギネコロジー)
周術期静脈血栓塞栓症

趣味

チェロ演奏
クラシック音楽鑑賞
旨い料理とお酒を楽しむ
 

所属学会

日本産科婦人科学会 
日本女性骨盤底医学会
日本婦人科内視鏡学会
日本女性医学会
日本血栓止血学会
日本産婦人科新生児血液学会
肺塞栓症研究会
IUGA(国際ウロギネコロジー学会)
NPO法人 日本血栓止血協会 (理事)

医師名 吉元 千陽
役職 非常勤医師
経歴

奈良県生駒郡斑鳩町出身
平成18年奈良県立医科大学卒業
平成18年奈良県立奈良病院 臨床研修医
平成20年奈良県立医科大学産科婦人科学教室 医員
平成21年奈良県立奈良病院 産婦人科 医員
平成23年奈良県立医科大学産科婦人科学教室 医員
平成25年奈良県立医科大学産科婦人科学教室 助教

資格・専門医など

医学博士
日本産科婦人科学学会指導医・専門医
日本超音波学会専門医
日本周産期・新生児学会専門医(周産期)
母体保護法指定医

当科の特徴

●当科では南和地域にお住まいの妊産婦さんのご要望にお応えするために、妊婦健診を開始いたしました。
「周産期地域医療システム」
南奈良総合医療センターでは分娩を取り扱っておりませんが、当科で妊娠中の健診を受診して、奈良県立医科大学附属病院(奈良医大病院)のメディカルバースセンター(あるいは産科病棟)で安全でより良い出産していただく「周産期地域医療システム」を立ち上げました。
この「周産期地域医療システム」により奈良医大と南奈良総合医療センターの医師、助産師がオンラインで患者様のカルテを共有して診療することができるようになりました。こうして、南和地区に“奈良医大病院の産科外来診療室”が誕生しました。
●患者様にとって、南奈良総合医療センターと奈良医大病院の両方が“かかりつけ病院”となります。
●遠方で“里帰り出産”される方の健診も行っています。

産科Q&A

Q1 南奈良総合医療センターの産婦人科を受診したいのですが、どうしたらよいですか?

A1 「妊娠しているかもしれない」と思われましたら、まず月曜日~金曜日の外来を受診してください。紹介状は不要です。

他の施設ですでに診察を受けておられる場合には、担当の先生に、①妊娠の経過がわかる診療情報提供書(紹介状)の発行と、②当科の予約(地域連携予約枠)をお願いして下さい。

Q2 妊婦健診は何曜日にありますか?

A2 火曜日および金曜日に行っています。

Q3 現在奈良医大病院で妊婦健診を受けています。家から近いので、これから南奈良総合医療センターで健診を受けたいのですが、妊娠の途中からでも大丈夫ですか?

A3 大丈夫です。

医大と同じ電子カルテを用いることでこれまでの妊娠経過がわかりますので、引き続き医大と同様の健診をうけていただけます。
お近くでお住まいの方は、どんどん南奈良総合医療センターをご活用下さい。

Q4 「メディカルバースセンター」ってなんですか?

A4 奈良医大病院内にある、助産師が中心となってスムーズでかつ安全な出産を行う施設です。

メディカルバースセンター(MBC)で出産予定の方は、医師の診察とMBC専属の助産師による助産師外来を交互に受診していただきます。
※奈良医大病院では、順調な経過の妊婦さんは、原則バースセンターで出産していただくシステムになっています。

Q5 メディカルバースセンターの助産師外来は、奈良医大病院にしかないのですか?

A5 いいえ。毎週火曜日にMBCの助産師が南奈良総合医療センターの産婦人科で助産師外来(予約制)を行っています。

Q6 メディカルバースセンターの出産には、医師は立ち会わないのですか?

A6 “良いお産”をしていただけますように、助産師が中心となってサポートします。

異常が起こった場合には、速やかに医師が対応しますのでご安心下さい。

Q7 持病があって内科を受診していますが、メディカルバースセンターで出産できますか?

A7 奈良医大産婦人科で独自に定められた“MBC出産の基準があります”。

ただし、持病があってもバースセンターでの出産が可能な場合もあります。詳しくは、担当医にご相談ください。
MBCの基準をクリアしていない場合は、奈良医大病院産科病棟での出産となります。

Q8 奈良医大病院の分娩施設を見学することはできますか?

A8 奈良医大病院でご出産される場合、妊娠の初期に一度奈良医大病院を受診し、分娩の予約とMBCを含めたシステムの説明をうけていただきます。

その際に、分娩施設を見学できます。
※平成28年秋、奈良県立医大病院に新しい産婦人科の病棟がオープンしました。

Q9 夜間や休日に体調が悪い場合や相談したいことがある時、どのようにしたら良いですか?

A9 時間外の受診やお問い合わせについては、奈良医大病院産科婦人科が対応いたします。

若干遠方に受診していただくことなりご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします。「地域連携システム」により、南奈良総合医療センターでの診察内容が奈良医大病院でもわかりますので御安心下さい。

奈良県立医科大学:0744-22-3051

Q10 出産の直前まで南奈良総合医療センターで健診を受けられるのですか?

A10 産科カルテを共有していますので、分娩の直前まで当センターで妊婦健診を受診して頂くことができます。

ただし、妊娠の経過によっては医師あるいは助産師が少し早い時期から奈良医大病院で健診をして頂くようにご指示する場合があります。

Q11 臨月で陣痛がきたらどうしたらよいですか?

A11 分娩は医大で行いますので、どんどん痛みが強くなったり、破水(水のようなおりもの)したかな、と思われましたら、まず奈良医大病院に連絡してください。

日中でしたら、南奈良総合医療センターまでご連絡いただいても構いません。

Q12 産後健診は行っているのですか?

A12 医大で出産された方の産後検診を当センターで行っています(医大以外で出産された方の産後健診はお受けできませんのでご了承下さい)。

また、新生児の健診については当センター小児科医が担当します(火曜日午後から 予約制)。

Q13 実家の近くで出産を考えていますが、南奈良総合医療センターで妊婦健診を受けられますか?

A13 里帰り出産(帰省分娩)される場合の妊婦健診も行っています。

妊娠が確認できた時点で、①分娩を希望する施設を受診して分娩予約をお取りいただき、②担当の先生に南奈良総合医療センターで妊婦健診を受けることをお伝え下さい。

当科の特徴

●当科では、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症など良性疾患、婦人科特有の感染症や女性のライフサイクル(幼小時から老年期まで)の中でおこる様々なトラブルを解決するための診療を行っています。
●腹腔鏡手術、腟式手術、子宮鏡手術を積極的に採り入れて、低侵襲な(患者様への負担を減らす)治療をめざしています。
●婦人科の悪性疾患(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなど)の治療には多くの人(マンパワー)が必要になります。従いまして、豊富な人材を有し県下で最も高い水準の医療を行う奈良医大病院へご紹介させて頂きます。
●一般外来の他に、骨盤臓器脱(性器脱)の専門外来(予約制)を設け、患者様のニーズに合わせた治療法を提案いたします。
●南和地域の子宮がん(子宮頸がん)検診の更なる普及に努めます。
 

婦人科Q&A

Q1 人間ドックで卵巣嚢腫があると言われました。どうしたらよいですか?

A1 健康診断の結果、“子宮筋腫や卵巣嚢腫の疑いがある”などの検査結果が届くことがあります。そのような場合には、まず当科を受診されることをお勧めします。

超音波検査、CT検査、MRI検査、血液検査、そしてお困りの(気になっている)症状などを総合的に評価して、治療方針を提案いたします。

Q2 生理の量が多くて、それに生理痛がひどくて困っています。

A2 子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などのご病気が、生理の量が多い(月経過多)、または生理痛がひどい(月経困難症)といった症状の原因になっていることがあります。

手術が必要になることもありますが、LEP製剤(低用量エストロゲン・プロゲスチン配合剤)、黄体ホルモン製剤などの内服薬や、黄体ホルモンを放出する子宮内リング(ミレーナⓇ)などによって症状の改善が期待できますのでご相談下さい。

Q3 生理が不順で、少しずつ出血がつづくことがあります。いままであまり気にしていなかったのですが、受診した方がよいですか?

A3 不正出血がおこる原因は様々です。内分泌(女性ホルモン)異常が原因になる場合もありますが、まずは子宮の検査(細胞診)を強くお勧めします。

また、異常がなかったとしても、定期的に子宮がん検診を続けられることは非常に大事です。

Q4 避妊用のピルは処方していただけますか?

A4 自費診療となりますが、処方しています。

また、避妊に失敗した場合などの緊急避妊(モーニングアフターピル)や月経移動(生理をずらす)についてもご相談ください(いずれも自費)。

Q5 内科で子宮筋腫があるといわれておどろいて受診しました。すぐ手術が必要ですか?

A5 子宮筋腫は閉経前の女性に多く見られる(20~30%といわれています)良性の腫瘍です。子宮筋腫があるからといって、急いで手術しなければならないわけではありません。

まず、超音波検査(エコー検査)、MRI検査、血液検査等で大きさや悪性腫瘍の可能性がないかなどを評価します。そして、月経過多(貧血)や月経困難症(痛みのコントロール)などの症状を考慮して、手術を行う必要があるかどうかを判断します。

Q6 卵巣嚢腫で手術が必要と言われています。腹腔鏡の手術はできますか?

A6 卵巣嚢腫の場合、まず画像検査や血液検査などで悪性の腫瘍の可能性があるかどうかを調べます。良性である可能性が高ければ、できるだけ腹腔鏡での手術を行います。

ただし、非常に大きな腫瘍の場合には、安全性を考慮して開腹手術を行います。当科では、卵巣嚢腫以外に、子宮筋腫などについても低侵襲な腹腔鏡手術や腟式手術を積極的に採り入れます。

Q7 現在49歳です。最近すごく汗が出たり、頭がかーっとのぼせたりします。それから気分が滅入ってしまっています。更年期かと思い心配です。治療が必要ですか?

A7 おっしるように更年期症状だと思われます。ただ、更年期症状には個人差がありますので、必ず治療が必要というわけではありません。

もしお困りの場合には、漢方療法やホルモン補充療法(HRT:女性ホルモン剤)がありますのでご相談ください。

Q8 子宮がん検診を受けられますか?

A8 受けられます。ただし、事前手続きが必要です。

また、市町村ごとに手続きの方法が異なりますので、お住まいの役場にお問い合わせください。また、当科での受診を御希望の場合、産婦人科受付にご連絡いただきましたら、比較的空いている日をご案内いたします。